その３)　黒き物体　X






二十歳ごろだったろうか
俺は２年ほど　夜間の清掃バイトをやっていた。


清掃する現場は閉店後のデパートや
終電後の駅のホームなどであった。


そして　いつも通り　とある駅の現場へ向かった。



社長のワゴンから　今日使うであろう
清掃道具を下ろす。



バケツを下ろし　水を汲むため
バケツに入っている　丸まったホースを取り出す。



そのホースを抜き取った際
ホースに雑巾がかかっているのは
すぐ理解できた。



おや？？



この雑巾の横にかかってる
黒い物は一体なんだ？？





俺は好奇心でその黒い布を取り上げ
広げてみた。









「・・・！？・・・」







一瞬びっくりして
そばにいた同僚に投げつけてしまった。




その黒き物体とは




なんと小学生低学年の
女生徒が履くような
サイズの
ブルマであった・・。






え？俺　掃除屋だけど
掃除にブルマっているっけか？？



あれ？？
確かに要らない衣類を
雑巾として使うこともある。



しかし　雑巾として
使った様子もない・・。





不審に思った俺は社長を呼んだ。

















社長は驚きを
隠せなかったようだ・・。



ブルマを手に取り
目の前に大きく広げ

そして　目をまんまるにして


「何これ！！何これ！！何これ！！」


何これ！！を３回ほど　大きな声で述べたあと


社長はそのブルマを自分の
ジージャンのポケットへ・・・。



え？え？え？
なんで　ポケットなの？？・・・





そのとき　俺はやっと理解した。

そのブルマは社長のグッズなんだなと・・。


日本女子バレーボールの会長かなんかが
ユニフォームのブルマを　そのブルマ好きのため
なかなか　ハーフパンツに替えようとしなかった

なんて話をどっかで聞いたことがあるが





社長も持参とは　その会長に劣らず

相当なブルマ好きなんだなと・・・。

しかも　少女用・・。




ブルマ男吉も　ブルマ寅次郎も
ビックリだね・・。（泣




俺もブルマ履いてる女性が別に嫌いなわけではないが
趣味として履こうとも持とうとも　思わない。




そして　休憩時
社長がジージャンを脱いで
放置してあったので
同僚とポケットを再度チェック。



ねぇぞ〜〜〜！！



どこいったんだ？？




まさか・・・








今　装着してるのか？？
装着してるのか？？
装着してるのかぁああ？？・・・
(エコー気味


あんな・・　履いたら
具がはみ出そうな奴を・・



想像したら吐き気をもよおした・・。(吐血



社長がこっちへ戻ってきた。


俺達は慌てて　ジージャンから離れた。










そして　社長が言い訳しだした。







「バケツを庭に干してたから
どっかで洗濯してたブルマが
風で飛んできたのかしら？？」













「・・・・・・・。」








おいおい　あり得な〜〜い
絶対　あり得な〜〜い・・。




そんな言い訳聞きたくねぇ〜〜〜。



別に世の中色んな人間いるし
沢山の変態も見てきた。

何フェチでもいいし
金払って買って
匂い嗅いだり　頭にかぶったり
自分で履くのも　勝手にやってくれ。

それを自分の女に着させて
どんなプレイ楽しむのも
本人と相手次第だし・・

グッズとして　持ってても構わんけど・・






頼むから俺を　巻き込まないでくれ・・・。
(悲痛の叫び




俺はロリコンじゃねぇし
ブルマや染み付きパンツにも
興味はねぇ〜〜〜〜！！








成熟した本体には興味あるけどな！！
これは男として譲歩できん！！








そして　俺はこのとき
社長にまつわる嫌なことを
沢山　思い出してしまった。


一つは社長が昔持っていたという現場

看護婦寮の清掃。


なんでも　この寮
ナースさん達の下着をまとめて洗うらしいのだが


とある日　その下着が全部何者かの手によって
盗まれたそうである・・・。


犯人は発見されず
それで　その現場は男子禁制になったそうだ。


社長は　「本当にまいったよ」　なんて話していたが

も、もしや・・・。
あんたじゃないのか？？やらかしたのは・・。






そして　社長の携帯の着メロは　キャンディキャンディ。

４０半ばのいいおっさんが　なんでキャンディキャンディなんだ？？

ソバカスフェチでも　別に関係ねえし
まぁ　男の少女漫画好きなんてのも世の中には　いくらでもいるわなぁ

と納得していたのだが・・

これも　そのロリ思考からなのか？？




そして　深田恭子好きで

フカキョンいいよね〜〜〜♪

と　いつも同意を求められていたのだが・・。

そのときはそれを　思い出すだけで
何かやばい臭いを感じ取っていた。





結局　同僚と話し合い
近々　このバイトやめようって話になった。




こんな人の下で働いてたのかよ
と　思うとなんか
恥ずかしくなった。



　
その後　聞いた話では

養護施設の清掃現場があったのだが









社長さん・・
そこの施設患者である少女に
とうとう　イタズラしてしまったらしい。(涙







少女であることと
また患者であることを弱みに
露呈することは　ないであろうと
いたずらしたっぽいが




その話を聞いて
恥ずかしさと同時に
ヘドが出た・・。


また　早期に発見して
バイトを辞めて良かったと
ホッとした。


その後　社長がどこで何をしているのか
まったく知らない。

っつうか　知りたくもない・・。






華を咲かそう