その7) 滝行
大学で宗教学を学んだ際
なんでもいいから 宗教体験をしてこいと言う課題が出た。
座禅でもいいし 教会のミサでも良かった。
俺は友人2名とグループを作り
滝行に行くことになった。
しかし 季節は1月・・・。
どこもやってねぇよ!!
滝行体験なんて!!
しかし 俺には心当たりがあり
そこで滝行が行われていたことを知っていた。(フフフ
そして 東京のとある山に登った。
夜中であり 積もった雪は溶けきっていない・・。
さみぃ〜〜〜!!(死
一応 海パンは持ってきたが
入ったら死にそうな勢いであった。
途中 沢の水を皆で触ってみたところ
「・・・・・・。」
皆 きっと帰りたかったのであろう・・。
そして 懐中電灯を照らしながら
ひたすら登り
目的地である 滝の前についた。
もちろん 滝開きなんてのは夏だけであり
厳重に張ってある 鉄条網の奥に
目的の滝が見えた。
どうする?
やったことにして
帰る??
相談した結果
何を血迷ったのか 俺達は入滝することにした・・・。
順番に鉄条網を乗り越え
海パンを取り出し
裸足になった。
うぉお〜〜
足がぁ〜〜!!
即 しもやけになりそうな冷たさであり
寒いっつうより どうしようもなく痛い・・。
まじでやる??
男達は顔を見合わせ 頷ずき
行きしかないであろう 片道切符を手にした。
海パンを履き 準備完了。
よっしゃ!!
もちろん 準備運動もなしで
竹槍でB29も落としそうな勢いで
滝に突撃!!
うぉりゃぁ〜〜〜!!
気分は一億総特攻であった。
心停止したかと思うぐらい
心臓に負担がかかり
ギュゥゥウっと 胸が締め付けられる。
とても 長く滞在するのは
不可能であった・・。
もちろん 金玉も縮みあがったことは 言うまでもない。
なんだかしらんが 心洗われた・・・。
滝行って素晴らしい!!(号泣
が率直な感想である。
俺は 今までの罪歴が
全て洗い流されたかのような錯覚を覚え
滝行の後は なんとも清々しく まるで
生まれ変わったかのような気分であった。
今 俺達 キリストも釈迦も超えたべ?!
え? まじ??
○原は超えたんじゃね??
それは 超えたかもなぁ
そして そんな会話をしつつ 急いで服を着る。
服って すごいやね・・・(感動
生きてるって素晴らしい・・・(感動
俺 生まれて良かったよ!・・・(感動
んだな・・・(涙
誰もが心洗われ 改心した瞬間がそこにあった。
こうして我々は幸せな気分で山をあとにした。
てか 明らかに不法侵入なんだけどね・・・
んなことは どうでもいいとしよう・・。
俺達は身も心も清くなったんだから・・。
その後 全員でうまくつじつまを合わせて
レポートを提出し 成績はAであった。
その後 教授が 俺はまだ滝行は やったことないんだよ
と言い出し
是非やりたいから 色々教えてくれ
と 言われて答えに困ったことは 言うまでもない。
華を咲かそう