その1) ピザ屋 VS おまわりさん





俺が怖くて嫌いなもの。
そして 今までの人生で一番お世話になった人。

おまわりさん。


普段ももちろんなんだが
ピザ屋でバイトしていたときは
本当によく おまわりさんに
カツアゲされました。

そんな日は バイトしに来たがために 捕まったので
バイトにきたことを後悔しつつ
なんで この国は反則金が

国家予算に含まれてんだよ!!

政府を呪ったものです。


ピザ屋と新聞屋は結構 見逃してもらえる。

バイト始める前は そんなステレオタイプを
信じていたのですが 実のところは
そんなことはまるでなく
いいカモでした。





しかし ジャイロX(ピザ屋の屋根なしバイク)は本当に遅い。
ちなみに屋根ありはもっと遅い。



実際 この遅さのために
普通の原チャなら歩道に逃げ込んで
ゆうゆう 振り切れるパトカーにも
よく捕まる。





白バイはハッキリ言っときます。

無理です!!無敵です・・

奴らはプロだった・・奴らのテクは半端ねぇよ・・(逃走失敗者 談




実際 ある程度 逃走すれば 追ってこない
長期に渡り追走劇をすると
事故を招く危険があるからだ。



うまく 巻けたぜ!!なぁんて思ってると
そんなときは大抵ナンバーをおさえられていて
後日連絡が来て出頭することとなる。





証言1


配達によく使う川沿いの道があった。
いつもここではパトカーが
一切のライトを消し暗闇で
一時停止無視狩りのため
獲物を まだか まだかと待っている。

俺はそれを知っていたのだが
行きに無視。

あれ 追ってこないぞ??と思い。
帰りも無視。

なにしろ お客様第一主義でしたから(ニッコリ。




ウ〜〜〜〜〜

サイレンが唸りをあげ
後ろから 野太い声で
止まりなさい演説をしながら 追ってくる。


そこのピザ屋止まりなさい!!
そこのピザ屋止まりなさい!!


ずっと聞こえない振りをして
走り続けていたのだが





なんか前からも 見たことある 白黒で
頭に赤くてクルクル回る奴載せた車が!!





こうして 挟み撃ちであえなく お縄頂戴となった。
どっちの後部座席乗る?っつう具合にVIP待遇でした・・。






証言2




冬の寒い日
信号待ちしていたんだが
早く店に帰ってあったまりたかったので
赤だったのだが そろそろ 青になんべと思って

見切り発進。






「てめぇ 人の目の前で
なにやらかしとんじゃぁ!!」





ぬおぉ!! 真後ろにパトカーがいるとは!!

何もそんなに青筋立てて
スピーカーで言わんでもええやねん・・・

後部座席で少しあったまれたのは良かったんだが
なにしろ その おまわりは
目の前でやられたことに対して
トサカにきていて
長きに渡り お説教タイム。

適当に うなずいたり 相づちを打つ。
そうしないと 説教が次の章に進まないからだ。


最後はおまわりさんも

「そうかそうか お前もわかってくれたか」

となり 無事釈放。

こんなときは 大抵 帰りの遅い俺に対して
店では激怒した店長が待っていて

お説教2段活用となる。






証言3





そして 2段階右折でも
よく 捕まった。

なにも2段階右折禁止表示がない交差点などで
右折車線が設けられているようなところは
大抵 2段階右折が義務付けられている。

しかし この交差点は
時差式信号が設けられており
対向車がこない状態で
右折可能な場所なので
右折車線へ入って信号が変わるのを待っていた。

近くに例のパンダカーがいるのを知っていたのだが
何も警告してくる様子はない。

構わず右折したら

ウ〜〜〜〜〜〜っと

パンダカーの赤いパトランプが光る。

おお 誰かやってるねぇ(ニンマリ。

誰だ 違反した馬鹿は??





と思ったら やっぱ俺かい!!




人気者はつらいやね・・・



なんで じゃぁ 右折車線入った瞬間に
警告してくれないんだ?

それでもし事故ってたら
あんたら どうしてくれるつもりだったの?


と 今日は逆切れで回避しようと試みた。
これでちょっとはおまわりも回答に困って黙るべ。


しかし 甘かった・・・。






「お前が死んでただろな。 さ 免許出して。」

ええ? それで終わり??

この後
しつこく コンタクトしてるか? と聞かれ

してるっつってんだろ! (本当はそんなもんしてない

を しばらく繰り返したあと
結局 懐中電灯でめん玉を照らされるハメになり
やべ〜〜と思ったが

ここ暗いからちょっと分からんがしてるみたいだな


ということで一件落着。青紙を渡され 釈放。









証言4





ピザ屋にうちの車で出勤したことがあった。
止めるとこがないので 店の裏に路駐してたんだが
帰り際に見たら ドアミラーにオレンジ色の耳がついていた。


細いワイヤーで くくりつけられているのだが
無理にひっぱって切ろうとすると
ミラーに傷がつくため 家に帰宅。


グラインダーを持ってきて サクッと ぶったぎった。
そして そのオレンジのヒラヒラをライターで火をつけて焼却処分。


さぁ あとはバッくれてよっと
と のん気にしていたのだが
次の日 電話のベルが鳴る。

早速おまわりさんのラブコールかな?



出なきゃと思って 2Fの自分の部屋から駆け出す。
しかし そのときには もう遅かった。


おかんが受話器を持っていて
「昨日は息子が乗っていきましたよ」
などと 口にしている。

あべ これ ぜってぇ マッポからやんけ・・

部屋に帰ろうとしたところを おかんが俺の襟を掴む。
「今 代わるのでお待ちくださいね」
などと ぬかしている。

受話器を しぶしぶ受け取る。

「君は昨日 ○○に車 長時間止めてたね。」

横を見ると おかんのブサイク美人な顔が ドアップ・・・。

ぬぬぅ・・・。
逃げ場END。

「は、は、はい・・・・」(泣

悪は滅びる・・・。

「今すぐ ○○にある派出所に出頭できるかね?」

「でも 駐禁の札ついてないですよ。」

「は?なんでだい?切ってしまったのかね?」

「風が強かったんで プチプチっと・・」

「どうして君はそういうことするの!!」

「その切れたのでいいから
 持って今すぐ出頭しなさい。」


「あ、あの・・そ、その・・ボ〜〜ッと ボ〜〜っとね」


「燃やしてしまったのかね??」

「なんで君はそういうことするの!!」

「とにかく今すぐ出頭しなさい」

「はい 伺います・・・」
おかんが ジロジロ見ている。

「あんた まさか また人様に迷惑かけたんじゃないだろうねぇ?」

「まさか 轢き逃げとかじゃないだろうね??」

「滅相もございません。」

そそくさと 車のキーを取る。

「ん、んじゃ 表彰されに行ってくるわ」

「ほぉん それは楽しみね〜〜〜」


派出所着。

中には二人警官がいて
まぁ 座りなさいから 始まり
なが〜い なが〜い お説教が始まりました。

ふぅ やっと終わりかな?と 思いかけたとき

「お前の顔はどっかでみたことあんだよなぁ・・」

「ちょっと 待ってください 別件逮捕すか?」

話を聞いてみると

最近 この近所で T大生2名が後ろから ゴルフのアイアンで
何者かに ボコボコにされ 財布を盗まれたらしいのだ。


「お前 よく○○のコンビニでたむろってるよなぁ?」

「俺はなぁ 一度見た顔は職業上 絶対忘れねぇんだ!!」


「やってませんよ 俺は」


この後 刑事の勘についてのレクチャーが長々と始まり

早く終わるように
「すごいっすねぇ」と言ったのが逆効果で命取りであった。

「だろ!!」ってことになり
俺は おまわり歴何年てとこから始まり 武勇伝スタート・・・。


多分この人は一生 派出所勤めで終わるんだろうなぁ・・と思いながら聞いていたが


もう駄目だと思った俺は
「帰っていいすか?」と切り出し
スクっと立ち上がった。


すると


「器物破損 証拠隠滅も付け加えてやるから
 一泊してくか?」



「・・ふんぬぅ・・・・・」
(国家権力こぇえ〜〜・・

帰れないで こんなんが一晩ずっと続くなんて俺には耐えられない・・・。
おとなしく最後まで 武勇伝を聞くこととなった。


こいつは ただもんじゃねぇ!! 気分だけは警視総監にちげぇねぇ・・と思って聞いた・・


もう こんな退屈な拷問は二度と御免だ・・・

おまわりさん この効果を狙って 語り続けたのなら
あんた 大したもんです。
俺は負けました。

更正します・・。

反則金払って すぐ帰る方がいいよ!!(泣。




その後 俺は善良市民として 素直に警察に従っている。
嫌いだけどね・・(ぼそっ




華を咲かそう