その5) チクリッ!
中学生だった当時
サッカー部には 朝練習があり
俺はいつも通り 練習に励んでいた。
普通に友人とパス練習をしていた。
そのときである。
チクリッ!!
いてて いってぇ〜〜〜
なんだなんだ??
履いていた 短パンの中で
急に痛みが生じた。
パス練を一緒にしていた 友人が駆け寄る。
だいじょぶか??
ああ なんかよぉ
今 股間に激痛が走ったんだよなぁ・・。
痛くてかがみこんでいたのだが
立ちあがろうとした瞬間
チクリッ!
またもや 例の痛みが走る・・。
うぐぉっ
まただ・・・。
軽く短パンを叩いたが 何かいる様子はない。
ううむ・・。一体なんなんだ??
俺は恐くなった。
そして 友人と練習を再開しようとした その時
チクリッ!
ぬぐぉおお 明らかに何かがおかしい。
気持ち悪くなって 短パンの中を覗いたのだが
何もいる様子はない。
しかし 気持ち悪いので はたき続けた。
パタパタッ チクリッ!
うぐぉっ
パタパタッ チクリッ!
うぐぉっ
そんなことを繰り返していて
中から出てきたのは
アシナガバチ・・・
こんちきしょぉ〜〜っと 思って
スパイクで踏みつけようとしたら
ぶ〜〜〜〜〜ん
と 優雅に彼は大空へ舞っていった。
え??
俺は痛い思いしただけかよ〜〜〜。
どうやら 洗濯して干した際にでも
混入したと思われる。
こうして
保健室の女の先生の前で
朝っぱらから
パンツを下ろすハメになった・・・。
息子直撃は免れたものの
股間付近は 腫れあがり
そして その日の授業中
ずっと 俺の股間は熱かった・・。
ハチに罪はないのだが
いつかこの積年の恨みを晴らさねば
と 思っている。
華を咲かそう