その2) おわまりさん






初めて おわまりさんに理不尽に怒られたのは
小1のときだったろうか。


土曜日の下校時
俺は財布を拾った。


中には1000円ぐらい入っていた。

交番は帰る方向と違うので
月曜日に届けた。

するとどうであろう。

少年ながらに誉められると
俺は思っていたのだが
おまわりさんは怒り出した。





なんで拾ったときに届けないの?

このお金使おうとしたんでしょ?





え?







プッツン☆





なにか正直に届けたことが
馬鹿らしくなり 悲しくなった。

それ以来 俺は
財布を拾っても二度と届けなくなった。

拾った最高額は 5万8000円 入った財布だったろうか。

現金だけ抜き取り
その他のカードもろもろは
全部叩き折って割り
川に投げ捨てた。

しかし そんな俺も5回も自分の財布を
拾われることとなり (嬉しかった瞬間 Part4 魔法の財布)
それ以来 どんな小額でも
交番に届けるようにしている。


しかし 未だにあの怒られた瞬間は納得できない。






中学生になった
とある 夕方 自転車に乗っていると
パトカーに乗った おまわりさんに止められた。





お前の乗ってる その自転車
盗んだ奴だろ?



え?








プッツン☆






盗んでねぇよ!!どっからどう見ても
おかんのチャリだろがぁあ!!

友達の ぶっちぎり! とか わけのわからないステッカー貼って
フォンのついた 怪しいカマキリなら止められるのは理解できるが


なんで いきなりそういうことになるんだ??


そして 自転車の登録番号を調べると言い出して
  しばし 待たされるハメになった。


なんでも さっき捕まえた 中坊が乗ってたチャリが窃ッチャだったらしい。

なんで俺まで疑われるんだよ!!





そして 俺の肩をポンッと叩き 言い放った一言






おい 坊主 無実で良かったな!!




カチ〜ン☆




なんで おまわりは こんなに傲慢なんだよ!!

すまんとか悪かったの一言もねぇのか!!


ちびっこを あんまいじめんなよ!!

天下の大門軍団が泣くぞ!!

もっと 凶悪犯人相手にしろや!!

と 本気で腹が立った。






こうして とある日
原付を乗っていると

中央分離帯をはさんだ対向車線で
ネズミ捕りをやっていた。

サイレンと共に 白バイが走り出した。

ほほぉ 誰かかっ飛ばしてんなぁ(ニッコリ


しかし いつまで立ってもサイレンの音が近い


おいおい 誰だ? こんなに長く逃走してる馬鹿は?(ニッコリ


しかし バックミラーを見ると
なんと 中央分離帯の裂け目で
白バイが こっちの斜線にUターンして入ってくるではないか!!

ぬぬ?? まさか・・・!!



そこの原付 止まりなさい!!
そこの原付 止まりなさい!!



出た〜〜〜 やっぱ俺かよ!!(泣



ただ デカイ通りだから 流れに乗って走ってただけやんけ・・。


こうして 切符を切られた・・。



そして その間 ビュンビュン道路を飛ばして通り過ぎるバイク。



おまわりさん あんなに飛ばしてますが??


ああ あれな
お前が運が悪かったんだな(ニッコリ。



カチ〜ン☆


つか いつもスピード違反で捕まると
○3kmで 下一桁が3なんだけどさぁ

そのスピード計る奴さぁ はったりじゃないの??
試しに 俺が前走るからさぁ 計測してよ









そんな暇はない!!



なぬぅ〜〜〜 出たよ国家権力〜〜!!(泣



別に正義や善意でやってんじゃねぇもんなぁ
ネズミ捕りを(笑。



そのときは もう おまわりさんと
まじめにやり取りするのが あほらしくなった。







そして とある日 友人と3名で
とある 公園へナンパしに行った。


ベンチに腰掛けていた 女の子グループに声をかけた。


しかし あっさり断られたので
特にしつこく迫るようなこともしなかったのだが


引き続き 公園内を歩いていると

道具(チェーン バット 鉄パイ)などを
手に持った 十数人の元気で顔色のいいお兄ちゃん達が現れた。



なんだか 嫌な予感がすんなぁ

と 思ったら案の定 的中。

先ほど 声をかけた女連中の連れらしい。

なるほど。





こうして因縁をつけられ

ダチの一人が膝に鉄パイ入れられて
その場に崩れた。





俺ともう一人は目で合図した。

俺は転んだダチを担いで逃げる。
ダチは走って警察呼んで来いと言う 合図である。





我々は手を一切出していないので 傷害でこいつらを
ぶちこんだほうが早いからだ。


しかし ダチは走りきって逃げたものの
俺と最初に倒れこんだダチはそのまま 文字通り 袋となった。



頭を守るのが精一杯だった。


早く警察こいやぁあ〜〜〜

これ 頭入ったら死ぬ!!

ぬぅ 息できね〜〜・・



警察のパトカーのサイレンと共に
十数名は散って逃走。

俺と もう一人はボロ雑巾のようになっていた。

痛くて立てねぇ〜〜・・・。





こうして 警察署へ連行され
事情聴取になる

ハズだった・・・・。


なんか違うぞ・・・??

事情聴取は まったく皆無であり
我々が書かされたのは 始末書 であった・・。





いいか お前ら 俺の言うとおりに書けよな
そしたら すぐ帰してやるよ!!







え?




カチ〜ン☆




俺ら被害者なんだけど!!




やったほうも お前らも一緒だろ??




は?





悪いけど くだらないことで警察呼ぶな!!


うぐぉ・・・

俺ら社会のクズは おまわりも頼っちゃいけないし
法によって守られることもないんだ


と このとき 痛切に思った。


こうして いくら言っても取り合ってくれず
おまわりの言うままに

僕ら ○○3人はナンパ目的で
○○公園に行き
そこで出会った若者数人と喧嘩し
他の方々に多大なる迷惑をかけました。


なんて感じの文面を書くことになった。



まったくもって 不愉快であった。



もちろん いい警察官も過去にたくさん出会っている。


しかし こういった一方的にカラーをつけるおまわりさんとの接触により
俺は彼らを一切信用していない。




華を咲かそう