能登半島一周原付の旅 その6
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2006年 9月26日(火)
16:00
神通峡の入り口付近まで戻って来た。

雨は強くなったり
弱くなったりするが
全く止む気配はない。
さすがに早くも
体が冷えて来た。
とにかく日が没するのは
まだいいとして
夜半に 上高地を
通過するのだけは避けたいね。
気温がまた結構下がるだろうし
そうなると ずぶ濡れ状態では
とても 体力と集中力が持ちそうもない。
16:46
神岡町入り。

かなり 土砂降り。
上は4枚重ね着しているが
徐々に雨水が染みてくる。
一瞬 おー?
温泉かな??

ここで一泊しちゃうか?
なんて思ったが
ただの工場でした。(凹
何なのこのトラップは・・・。
見事に引っかかりました。
すんげぇ 温泉宿に見えたよ。(笑
絶対見えるよな これー。
16:50
神岡の道の駅 スカイドームで休憩。

ちょっと体を横たえようかな
とも思ったが とにかく
奥飛騨と上高地だけは
とっとと 抜けたいので
長目の小休止で我慢。
スタミナをつけるために

飛騨牛の串を食いました。
これで350円・・・。
1本じゃ物足りないけど
1本で我慢。(涎
腹一杯 飛騨牛の串食いたいね。
17:20
スカイドーム出発。
ちょっと顔をパンパンはたいて
気合を入れる。
さて 一気に奥飛騨と
上高地 抜けちゃるぞ!!
だって だって だって だって
もう パンスト履きたくないんだもん・・・。
17:30
山岡市入り。
なんか気付いちゃったんだよね。
でも 見ていない振りをするしかなかったよ。

オイルランプが・・・。
きっと 気のせい 気のせい。
これから 峠道で
登りばっかなのに
気のせい 気のせい。
そんで ちょっと暗い気持ちになったわけよ
明らかに エンジンの出力下がってんだもん。
これで 峠を乗り越えられるのか??
こんなときは 上を向こうよ!!
そして 男は元気良く
顔を上げたわけです。
坂本九さんの歌にならって
そう生きてみようと
顔をあげたわけです。

『うーわー めっちゃガスってる・・・。』(沈
これから あの霧深い
乳白色の世界に吸い込まれるのかと思うと
もう ただ突撃するしかなかったですね。
お父さん お母さん
先立つ不幸をお許し下さい。
雨は弱まる気配なし

どんどん辺りは暗くなるし
何より寒くなってきた。
そして オイルランプはついに
生理になりました。
ご愁傷さまです。
誰かナプキンの
替えを お願いします。
17:52
11回目の給油。
263円の出費。
ガス代 計3291円。
現在の走行メーター 2502.1km
通算で 876.8km走破
このスタンドで
オイル交換しようと思ったが
出てきたのが
ヨボヨボなおじいちゃんで
販売はするけど
交換は無理とのこと・・・。
仕方ない。
松本まで 踏ん張るしかねぇなぁ。
でもあと69kmかぁ。

峠さえ 越えてしまえば
あとは下りだし 何とかなるかな。
これが 死の旅路へのきっかけでした。
松本 上高地方面と出た標識を見て
男は安房峠に 上がって行ってしまったわけです。
行きはこの峠は通っていないのに・・・。
この当時は気付かずに そのまま
まるごと
旅立たれました。
先立たれました。
逝かれました。
ダディー マンマミーヤ
先立つ不幸をお許し下さい。
道は 真っ暗闇。
外灯すら 一つもない。
しばらく ガードレールすらなかった。
途中 ゲートが3つくらいあったが
閉鎖はされていないようだ。
対向車も一台もなし。
後続車も 先を走る車もない。
豪雨の音だけが聞こえ
何もかもが闇に吸い込まれて行く。
原付のライトなんて
たかが知れている。

もう どこに向かっているのかすら
分からなくなってしまいました。
真の闇に 押し込まれると
人間 脆いものですね。
完全な孤独。
大分上に登ってきたんだろうか。
風が強くなってきた。
ピューピューと
淋しい音だけが耳をかすめる。
まるでこの空間だけ
時が止まってしまい
ただ1人
闇に取り残されたような気分だ。
灯りも何もない
誰一人いない土地を
ただ ひたすら走った。
頼れるのは 原付のヘッドライトだけ。
明らかに汚濁したエンジンオイルのせいで
出力は下がっている。
時速20kmくらいしか出ない。
うーん
とにかく登り切ってくれ。
もうここでバイクを止めたら
エンジンがかからないような
気にさえなった。
やっと 峠のてっぺんまで来たのか
標識を発見。
長野県 松本市と書いてある。
岐阜県との県境かな。
登り始めて 40分かそこいらなのに
恐ろしく長い時間を
闇の中で過ごしたような気がする。
18:32
松本市入り。
こっからは下りかな。
と 思って標識の横を
通り抜けた瞬間。
急ブレーキ!!
暗黒空間を抜けてきたと思ったら
今度は何だ・・・。
乳白色の世界。
もうどっちが上か下かすらわからん。
これじゃ徒歩でも危険過ぎる。
灯りは全て乱反射してしまって
全く役に立たない。
それでも 何か映るものはないかと
ハンドルを細かく切って
ヘッドライトを揺らす。
無理だな 走行は・・・。
手でパタパタやったり
口で吹いてみるものの
それくらいで
どうにかなる霧ではなかった。
人生初じゃないでしょうか。
自分の足すら見えない霧なんて。
色々な深い霧も体験してきたが
ここまで凄まじい霧は 今までにないものだった。
仕方なく バイクを止めて降りる。
しばらく 手探りで前方を確認しながら
歩いてみる。
つか 何もわからねぇから
とりあえず 中腰だよ。
崖下に落ちたら たまんねーもんよ。
暗闇を歩くのと 変わらないっつうか
明かりでどうにもならないから
暗闇より性質が悪い。
安全を確認したら
明るい方を目指して
歩数を数えながら バイクまで戻る。
バイクの場所すら ハッキリわかんねーんだもん。
やんなっちまうわ。(笑
手押しでバイクを押しながら 歩数を考えて歩く。
以後 繰り返し。
とにかく壁なんかを見つけると
ちょっと嬉しかったね。
壁を触りながら
降りていけばいいから
どうにかなる。
壁大好き。
壁愛してる。
いやー 今までの人生
壁にぶち当たってばっかりで
壁なんて大嫌いだったわけですよ。
それが今はどうです。
この地球上で
今現在 俺以上に
壁を愛している男はいないんじゃないか
ってくらい
壁にふぉーりんらぶ(はぁと×2+胸キュン
ごめん 胸キュンってもう死語だよな。
最近の流行は専ら
出張エステ 胸オハウス♪かな。
これももう古いって?
まぁ いーじゃないすか。
※君のハートに ズキュバキュドキューン
させてくれる女性を 随時募集しております♪
ほとんど 原付に跨ってっつうよりは
徒歩で降りたに等しい。
この道は もう閉鎖したほうがいいよ。
俺が抜けてからでいいけど。
危ないっつうか
危ないを超えているよ。
車でもしここに来ていたら
スタート2秒で
崖下に転落する自信があるね。(笑
途中 うさぎが飛び出して来て
もうね もうね
大人なので
大きいほうを ちびりそうになりました。
危ないよー。
去年は漏らしたけど
今年はまだ記録ゼロなんだから。
裏返った声で叫んじゃいましたよね。
うさぎが出てきた瞬間。
つか その自分の声に驚いて
また驚くっつう おかしな状態でした。
18:52
白い世界から
無事に生還しました。
またこっちの世界に帰ってきちゃいました。
ごめんなさい。

これが最後のカーブというか
降り立った場所。
10号カーブから降りてきたから
全部で10個あったのか デカいカーブは。
結局 この峠通行中は
一個も外灯なし 対向車なし
人の気配まるでなしでした。
距離は30kmちょっとかな。
でもやたら長く感じたよ。(笑
疲労困憊で
しばし放心状態。
凄いね 目の前に世界があるってのは
もうしばらくは 真っ白はいいね。
見たくないし 勘弁して欲しい。
もうこの峠は2度と こねーよ。
降りて気付いたけど
行きは安房の有料道路通ったから
こんな峠通ってねぇよ。(笑
ちょっと峠下で休憩し
出発。
19:45
ついに松本市内まで降りてきて
12回目の給油。
293円の出費。
ガス代 計3584円。
現在の走行メーター 2575.9km
通算で 950.6km走破
ついでにオイル交換。

ランプも戻りましたね。
955円の出費。
ガス&オイル代 計4539円。
20:00
ガソリンスタンド出発。
雨は全く止む気配がない。
明日も天気は雨のようだ。
うーむ 今日中に帰るか??
どうせ濡れて帰るなら
今日 家まで帰ってもいいなぁ。
でも体力的な問題もあるし
とりあえず 行けるとこまで行こう。
奥飛騨と上高地は抜けたから
ひとまず これより気温が低くなることはないべ。
20:16
塩尻市入り。
我らが天下の国道20号入り。
あとはこれ1本だな。
20:38
岡谷市入り。
現在の気温は10℃。
かなり体は冷えているけど
まだまだ走れそうだ。
パンストは履きたくない。(笑
20:55
諏訪市入り。
相変わらず 雨は降り続け。
さすがに大分体力が
削られてきた。
笛吹市に確か
スーパー銭湯があったよな。
とりあえず そこまで行って
行けそうなら 帰るし
休むなら 休もう。
20:59
上諏訪駅にて トイレ休憩。

贅沢言ってもいいですか?
あー・・・ 温かい風呂に浸かりたい。
21:18
茅野市入り。
21:31
富士見町入り。
かなりのハイペース。
21:36
13回目の給油。
200円の出費。
ガス&オイル代 計4739円。
現在の走行メーター 2632.0km
通算で 1006.7km走破
行きと同じスタンドだったんだが
行きと同じお兄ちゃんが給油してくれて
能登半周一周してきたと言ったら
笑ってました。
かなりごついリングをはめている
お兄ちゃんだったので
記憶に残ってました。
頑張ってと声援を頂きました。
ありがとうございます。
22:10
山梨県 北杜市入り。
22:14
韮崎市入り。
あー そういえば
アイちゃんは元気かしら?
うちの近所に陶芸家の先生が
住んでいるんですが
そこで修行していた
若い女性がいる。
女流陶芸家を目指していて
韮崎に今度 自分の窯を持つ
なんて話を前に聞いていた。
連絡先を聞いてなかったので
すっかり忘れていたが
元気にやっているだろうか?
帰ったら 先生のところに
ちょっと顔出してみるかな。(笑
22:15
甲府市入り。
22:49
やっとこさ 笛吹市入り。
このまま帰れそうだが
雨の中笹子峠を越えるのは
ちょっとしんどいかなと思い
まだ1日あるってことで
笛吹市で寝ていくことにした。
まずは 腹ごしらえで
ラーメン屋へ。
やっぱ温かい物食いたくなるよね。(笑
22:59
風神というラーメン屋

手がふやけきっていて

かなり グロい。(笑
かじかんで 余り感覚はない。
この時期ならまだしも
冬は無理だなと思った。
味噌ラーメンのご登場。

味はまずまずだったが
体は少し温まったかな?
23:24
ラーメン屋発。
23:27
13回目の給油。
219円の出費。
ガス&オイル代 計4958円。
これでもう八王子までは
無給油で帰れるな。
23:32
本日の宿である
スーパー銭湯に到着。

現在の走行メーター 2691.1km
通算で 1065.8km走破
24時間営業で
2000円で仮眠もできる。
ドライバーにはお薦めです。
24時間以内なら
何度 風呂に入ってもOK。
仮眠所はタオルケットも貸してくれる。
そして食堂も遅くまで営業していて
館内は全て 自分のキー番号で買い物できる。
最後にフロントで精算という仕組み。
早速濡れた物を全部脱いで 風呂へ。
湯の温度が42℃あんだけど
ぬるくて全然体が温まらない。
とにかくずっと浸かってましたね。
そのあと ミストサウナへ。
かなり 気持ちいいね。
家に欲しいよ。
湯上りは一杯やりました。

結局なんだかんだで
色々な物を乾かしたりで
1:30消灯。
2006年 9月27日(水)
8:30
起床。
天気は生憎の雨。
朝風呂浴びたかったけど
湯冷め確定なんで パス。
9:00
スーパー銭湯出発。
フロントに靴を預けて
乾かしてくれと頼んだが
さすがに全く乾きませんでした。(笑
やっとこさ 標識に
我が故郷八王子市が。

9:12
甲州市入り。
これから笹子に向けて
気合入れていきやす。

9:25
笹子トンネル通過。
あとは峠は大垂水だけか。
9:30
大月市入り。
大月のどっかの喫茶店で
マスターが訪れた客に
デブデブ言って
裁判沙汰になってたよなぁ。
どこの喫茶店だろうね。
10:08
上野原着。
10:50
大垂水峠突破。
さぁ 八王子だ。
あんまり朝 垂水を走ることは
今までなかったので
なんか新鮮だった。
あー イチョウ並木だ。

ただいま 八王子。
なんか電柱を建ててました。

イチョウの木を
無理矢理おしのけていた。
おいおい 倒さないでくれよ
この並木道はシンボルだからな 八王子の。
田舎だけど いいとこですよ 八王子は。
来たことない方は 是非。
心霊スポットなら
いくらでも案内しますよ。(笑
11:00
地元のラーメン屋 大魔神着。

ここの角煮が うめーんだよー。
ラーメンは全然食ったことないな。
いつも 角煮とライス。(笑
カッパとフリースを脱いだら
胸元だけ ビッショリ。

カッパもフリースもジャージも
全部考えたら 胸元中央に
ファスナーあるから
全部雨が染みてくるんだよな。
角煮登場!

久しぶりだったけど
うまかったっす!
11:39
14回目 最後の給油。
324円の出費。
ガス&オイル代 計5282円。
前回も14回の給油だったんだよな。
コストは6844円。
まぁ 前回はオイル代
1000円無駄にはしてるけどな。(笑
11:49
自宅着。
いやー 飛騨からずっと雨だったけど
どうにか帰ってきたね。
走行距離 自宅帰宅後

現在の走行メーター 2787.1km
通算で 1161.8km走破
前回は1333.4km
走破してるから まずまずだね。
前回はこれほど雨も降ってないし
山間部もそれほど走ってないから
疲労感はあまり変わらないかな。
物足りないのは一緒だけど。(笑
やっぱ 日本は一周したいよね。
ビショ濡れのリュック。

今回もお世話になりました。
中の荷物は全部ビニール袋に
入れてあるんで 大したダメージはないけどね。
そして 御守り。

おかげさまで
また無事に帰ってこれました。
以後 旅することがあっても
この御守りは絶対必須だね。(笑
そして 忘れちゃいけない
今回の旅の主役・・・。
もう見たくもないけどね・・・。
パンスト・・・。

二度と履きたくないね。
誰か欲しい人いる??・・・。
先着で あげますよ。(笑
今回通過した都道府県。
東京都 山梨県 長野県 岐阜県 富山県 石川県
計 6都道府県。
今回の旅も様々な人のサポートがあって
無事 成し遂げることができました。
有難う御座いました。
皆さんも 良き人生の旅路を。
2006年 10月2日 WindWeif
END
北の国から
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